メディカルクラークの資格を取っても就職に有利にはならなかった件。

何故メディカルクラークの資格を取ったのか

(ちゃんと就職に強い医療事務の資格を通信講座で取れるようです→診療報酬請求能力認定試験の通信講座情報サイト)

 

その理由は、出産と子育てを見据えて、時間に融通のきくパートになろうと夫と話し合って決めたから。

 

私は当時25歳の新婚で、夫は4つ年上。収入的には夫だけで十分やっていけるから、その分私の収入は全額貯金していた。子供ができたら当然そのままの職場で働くことはできないし、派遣だったから産休も取れない。出産後に元の職場に戻ることもできない。

 

だったら早いうちにもうちょっと自由なところに転職しておこうってことに。

 

色々とネットで調べ物していると、出産子育て後の社会復帰に向けて資格を取る女性が多いことがわかった。資格を持っていないよりは持っているほうが就職はしやすそうだなと思って、私も何か取ることに。

 

さらに調べを進めると、医療事務が特にオススメらしかった。医療事務の資格は医療事務って名前なのかなーと思ったら、何だかいっぱい種類があるみたい。その中で選んだのは、メディカルクラーク。調べている最中やたらと見かけた通信講座で取れて、長いこと歴史のある資格みたいだったから信用性高いかなって。合格率が7割くらいと、そんなに難しくなさそうだったのも決め手だった。

 

早速夫に通信講座を受けてみようと決めたことを伝え、貯金から受講費を出して申し込み。

通信講座に申し込み

申し込んだのは、多分医療事務の資格について調べたら必ず目にするであろうところ。一応名前は伏せます。大手なら安心だろうと思ったし、サポート体制も充実してる感じ。通信講座でも3回は実際に教室に行って授業を受けられるって言うのも、何だか頼もしかった。

 

受講は半年間。でも半年以内に終われなかったら無料で延長もできた。私は仕事から帰って夕飯の用意とお風呂が終わったら、寝る前に2時間くらいほぼ毎日勉強したのもあって、ほんの2ヶ月もしないうちに終わってしまった。元々新しいことを勉強するのは好きなほうだったし、専門的な知識が付いていくのが楽しくてどんどん進んでいった。

 

途中、復習目的で近くにある池袋の教室にも行ったものの、後から思い返せば必要なかったなって感じ。テキストを読み込めばわからないことは大体解消できた。他の通信講座の中身を知らないから比べようがないけど、厚生労働省認定のテキストってだけあって、かなりわかりやすいと思う。もし友達が医療事務の資格を何でも良いから取りたいって言うならオススメする。何でも良いからって言うならね…。

医療事務技能審査試験を受験

医療事務技能審査試験に合格すると、メディカルクラークの資格が取れる。医療事務技能審査試験は毎月行われてるので、勉強が終わればすぐに受けられるから挑戦しやすいです。

 

申し込みをして受験料を支払って、当日会場に。試験は実技と学科合わせて3時間と結構長い。私は初めてだった分時間ぎりぎりではあったけど、足りないってほどじゃないくらいの印象だった。2回目3回目って人だったら余るんじゃないかな。

 

合格基準は全科目7割以上正解すること。私は普通に1回目で合格できた。まぁ3人に2人は受かるレベルの試験だから真面目に勉強してれば普通に受かると思う。落ちる人は勉強が足りてない、もしくは過去問をちゃんと解いてないのが原因。

 

合格発表は試験日の約1ヵ月後。合格証はさらに約1ヵ月後に届く。多分履歴書には合格した時点で書けるけど、職場には合格証が届いたら見せないといけないだろうし、面倒だから合格証が届いてから転職活動を始めた。

転職活動開始

通信講座のサポートとして、就業支援って言うのがあったけど、話を聞いてみると提携病院への派遣社員としてしか紹介することはできないって言われて、それじゃ微妙だなーと自力で転職先を探すことに。

 

医療事務だから転職先は病院。病院はそこらじゅうにあるし、メディカルクラーク持ってるからすんなりと採用が決まると思ってた。でも実際はそんなことなく、大変だった。

 

まず医療事務自体、そこまで求人が多いわけじゃない。私みたいに資格を取る人が多い分、空きが出たらすぐに人が入って求人を出すまでもないって病院が多いみたい。あと、メディカルクラーク…。就職で有利になると思ったのに何のアピールにもならなくて、ショックだった。面接官が言うには、医療事務業界は資格よりも経験が物を言うから、そんな民間資格を持っていたところで未経験じゃ話にならないし、応募してくる中に経験者がいくらでもいるから…ってことらしい。いやー、本当にショックだった。何のために2ヶ月足らずとは言え毎日頑張って勉強していたんだろうかと、途方に暮れた。仕方なく就業支援に頼ることにしたけど、やはり自分の希望にぴったり合うような職場はなかなか見つからず、話は頓挫してしまった。

医療事務の公的資格を知る

世の中甘くなかったなーとヘコみながらも、子供ができたわけでもないしと思って転職活動を中止して今まで通り働くように。でもやっぱりせっかく身に付けた知識を活かしたい気持ちが溢れてきて、どうしても医療事務で働きたくなった。小さな病院で給料が安くても良いし、とにかく経験を積みたい一心で、近所の個人病院にあたってみると運良く1人募集していて、すぐ採用してもらえた。転職には運も大事なんだなーと思った。

 

そこには先輩医療事務が1人いて、色々と教えてもらいながら経験を積んでいけた。だんだん親しくなってくるに連れて、自分の経緯なんかを話してみると、どうやら医療事務には一つだけ評価される資格があるらしかった。診療報酬請求事務能力認定試験という物。資格名とかは特にないみたいだけどこの試験に合格していることを履歴書に書くだけで、面接官の反応はかなり良いらしい。

 

その話を聞いて、私は一気に診療報酬請求能力認定試験に興味を持った。家に着くと同時にパソコンを開いて調べまくると、合格率3割の難関試験ということが判明。公的資格な分、その効力も抜群。医療事務として自分の希望通りの職場を探すなら、必須の資格だと直感した。

 

勉強方法は経験者ならテキストを買ってきて独学でも何とかなりそうな感じだったけど、何せ難関試験だしなるべく確実に合格するべく、再度通信講座を受けることに。診療報酬請求能力認定試験の通信講座はやってるところが二つしかないから、検索したらすぐ見つかります。私は経験者向けのコースを受講。基礎はメディカルクラークと変わらないから、復習がてらテキストを読んでメインは過去問を解くことにして集中。届いた過去問は実際に出題された症例を元にした問題を凝縮されたものだったから、1冊解くだけで十分だったと思う。

 

試験は年にたった2回、7月と12月。勉強開始が8月だったので、12月の試験に申し込み。これに落ちたら次の試験は半年以上待つと思うと、何としても受かりたかった。試験はメディカルクラークと同じで実技と学科合わせて3時間。が、出題される範囲がかなり広く、持ち込む資料についても熟知していないと時間が足りない。事前にコツを調べたりしていて付箋をつけたりしていたのが効果抜群で、あれがなかったら絶対に時間切れだったと思う。

 

結果は何とか合格でき、先輩にも報告するとおめでとうと言ってもらえて嬉しかった。もちろん夫にも。

診療報酬請求能力認定試験に合格後

個人病院で2年ほど経験を積ませてもらって、そろそろキャリアアップしたいと思い、大きな総合病院への転職を決意。先輩と院長先生に伝えると、いやいやちょっと待ちなさいと。総合病院の方がよっぽど時間に融通がきかんから、そのままうちにいたほうが良いと引き止められた。確かにそうかもと思いつつ、でも給料がなあってモジモジ言い出せずにいたら、実は規定の期間にもうすぐ達するし、このまま残っていたら給料が4万上がると聞いて、即決。結局居残りとなりました。

 

その後は先輩とシフトを組みながら勤務を続け、28歳で待望の妊娠。出産にあたっては先輩も院長先生もかなり協力してくれて、不安なく妊娠生活を過ごすことができた。転職しないでよかったなーってしみじみ。

 

でも院長先生はご高齢だし、いずれ引退される時には転職先を探さないといけなくなる。その時には確実に診療報酬請求能力認定試験合格と履歴書に書けることはプラスになるだろうから、転職に向けて取っておいたことは無駄ではなかったはず。

 

もし医療事務の資格を就職のために取ろうと思うなら、診療報酬請求能力認定試験だけを目標にすべきです。色々と医療事務の資格は種類があるけど、他のは取ってもほとんど就職の役には立たないでしょう。もちろん知識を付けるという意味では役立ちはするでしょうけど。

 

診療報酬請求能力認定試験に合格するための勉強は、経験者なら独学もしくは通信講座で十分。未経験者なら直接教えてもらえるスクールに通うのが無難だと思います。難関試験ですけど、ちゃんと真面目に勉強すれば十分合格できるので、頑張ってみて下さい。

診療報酬請求能力認定試験の資格を持っていると

医療事務やってる人たちから、結構一目置かれるようになった。前、同業者さんとの交流会に何となく参加してみたら、持ってる人2割持ってない人8割くらいの割合。で、持ってない人からはすごいなーって目で見られて、ちょっと優越感。色々質問攻めにもされちゃったりして。

 

逆に持ってない人からも色々話を聞いたけど、やっぱり診療報酬請求能力認定試験以外の資格は全然評価されないって聞いた。その人は総合病院勤務で転職するつもりは今のところないみたいだけど、するとなったら絶対診療報酬請求能力認定試験は受けておきたいって言っていた。ただ、個人病院勤務の私と比べても給料は全然変わらない。多分診療報酬請求能力認定試験を持っていたら総合病院勤務の方が平均では給料は高くなると思う。その人はそのこともわかってるけど、忙しくてなかなか挑戦する気分になれないんだって言っていた。確かに月末と月初めはレセプトでめちゃくちゃ忙しいし、気持ちはわからなくもない。

 

経験者ならそこまで苦労しなくても合格できると思うって言ったら受けてみようかなーって言っていたけど、あれは多分やらないな…。切羽詰ってる感じが全然なかったし、転職するつもりがなくて給料に不満もないなら受ける必要がないですからね。

 

診療報酬請求能力認定試験は取るなら医療事務として働き始める前に取っておくのが良いのかなって思った。そうすればもう何か資格取る必要ってないし、後から苦労することもないはず。私は働きながら取ったけど、その価値は十分あったから良かった。

現在の話

今も同じ病院で働いているんだけど、院長先生の息子さんが戻られて、医師が2人体制になった。そのことで事務員も少し忙しくなって、今まで医師1人事務員2人だったのが、医師2人事務員3人に。初めてできた後輩は、専門学校卒業したてのぴちぴちのハタチ。自分との若さの違いに、初対面の時は正直ショックを受けた…。

 

後輩ちゃんは医療系の専門学校を出ただけあって、ものすごく知識豊富。医師同士の会話にも平然とついていってるし、医療事務になるためだけの勉強をした私よりはるかに優秀。もちろん診療報酬請求事務能力認定試験にも合格してる。今はまだ私の方が医療事務としての実力は上だと思うけど、もうちょっと経験を積んだら簡単に追い抜かれるんだろうなー。そう思うとまたヘコむけど…。

 

でも、院内が明るくなったのはとても良いことだと思う。元々暗いわけではないんだけど、若くて元気な子が入ってきて雰囲気が若返ったと言うか何と言うか。みんな仲良くて仕事中も楽しいし、このままずっと働いていたいって思える職場。いつかは転職…なんて考えていたけど、息子さんが後を継ぐなら、クビにされない限りはその必要はなさそう。

 

私が良い職場に恵まれたことについては夫もすごく嬉しそうにしてくれている。前より給料が少し増えた分、誕生日や記念日のプレゼントも少しだけ豪華にできて、そういうことが私自身も嬉しく思ってる。やっぱり収入って大事なんだなとしみじみ実感してます。もし主婦の人で、もう少し収入があれば…と思っているなら、主婦業と両立できるなら働きに出るのはすごくおすすめです。そして色んな仕事がある中、時間の融通がききやすい医療事務は主婦業と両立しやすいほうだと思います。やってみたいと少しでも思ったなら、挑戦してみてくださいね。きっと今まで以上に充実した毎日が過ごせますよー。